平成31年3月2日(土)に高島平区民館ホールにて開催した「高島平50周年記念シンポジウム」の開催記録を掲載しました。
これからのまちづくりに向けて大切にすべき高島平の資源(ヘリテージ)や、大きな社会的潮流の中で考えるべきまちづくりのヒントなど、多くの示唆が得られた講演や議論の内容を是非ご一読ください。
■開催報告書:コチラからダウンロード
中島直人氏から基調報告として、50のヘリテージが紹介されたのち、三浦展氏の基調講演では、今主流になりつつある「第四の消費社会」のなかで郊外都市が目指す姿として、①ワーカブル(働く女性が住み働きやすい)、②夜の娯楽(仕事や家事育児の後にくつろげる、地域とつながれる場)、③シェアタウン(空いている場所、能力をシェアしあって機能を補い合う)の3つのキーワードとその実例が示されました。
パネルディスカッションでは、冒頭に、木下庸子氏から「建築を延命させるためのヒント」、樋野公宏氏から「高島平のいまとアーバンデザインセンター」として話題提供いただきました。ディスカッションでは、「50年前につくられた豊かな緑や都市基盤」、「50年の間に育まれてきた多くの方々の暮らしや活動」、「団地や住宅だけではない多様性」を高島平のヘリテージととらえ、「地域全体を回遊しやすくする移動交通」、「人や活動、能力や才能を活かしたローカルなサービス」、「豊かな空間を活かしていくための『シェア』の仕組み」をもっと発展させることが重要であるとの提言がなされました。そのうえで、「高島平に住みたい」と思う人を増やしていくという考え方を皆で共有して、まちづくりに取り組んでいく必要性が強調されました。会場には坂本健板橋区長も訪れ、これからのまちづくりへの期待が述べられました。