UDCTak(アーバンデザインセンター高島平) : UDCTak は、高島平団地を含む板橋区高島平地域において、公共・民間・大学が連携して、地域の再生・活性化と未来に向けた新しいまちづくりを進めるために共同で設立した、都内初のアーバンデザインセンターです。

プロジェクト

高島平50周年記念シンポジウム

■日時:平成31年3月2日(土) 13時~16時
■場所:高島平区民館ホール(3階)

■テーマ:高島平のこれまでとこれから
高度成長期に形成された東京郊外住宅地の一つとしての高島平。その成り立ちを振り返るとともに、平成という時代を経て大きく変化する人々の都市観・住まい観のなかで、今、高島平のまちが置かれている状況をとらえ、これからのまちづくりを考えます。

■プログラム
〇主催者挨拶
 出口敦氏(UDCTakセンター長 東京大学教授)
〇基調報告
「高島平ヘリテージ  高島平をかたちづくってきた50の都市空間」
 中島直人氏(UDCTakディレクター 東京大学准教授)
〇基調講演
「『平成』という時代の都市観と住まい観の変化」
 三浦展氏(㈱カルチャースタディーズ研究所)
〇パネルディスカッション 
「これからの50年に向けた高島平のまちづくり」
・コーディネーター 出口敦氏
・登壇者
 三浦展氏
 木下庸子氏(工学院大学教授)
 廣瀬佐平氏(板橋区町会連合会 高島平支部長)
 樋野公宏氏(UDCTak副センター長 東京大学准教授)
 木村徹氏(板橋区 高島平グランドデザイン担当課長)
〇主催者挨拶
 坂本健氏(板橋区長)

■基調講演者プロフィール 
三浦展(みうらあつし)氏
社会デザイン研究者

1958年生まれ。82年 一橋大学社会学部卒業。(株)パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。86年 同誌編集長。90年 三菱総合研究所入社。99年 カルチャースタディーズ研究所」設立。
消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。著書に、80万部のベストセラー『下流社会』のほか『第四の消費』『家族と幸福の戦後史』『ファスト風土化する日本』『東京は郊外から消えていく!』『昭和の郊外』『東京郊外の生存競争が始まった!

■当日プログラム:コチラからダウンロード

■開催報告

〇来場者数:89名
〇概要
中島直人氏から基調報告として、50のヘリテージが紹介されたのち、三浦展氏の基調講演では、今主流になりつつある「第四の消費社会」のなかで郊外都市が目指す姿として、①ワーカブル(働く女性が住み働きやすい)、②夜の娯楽(仕事や家事育児の後にくつろげる、地域とつながれる場)、③シェアタウン(空いている場所、能力をシェアしあって機能を補い合う)の3つのキーワードとその実例が示されました。
パネルディスカッションでは、冒頭に、木下庸子氏から「建築を延命させるためのヒント」、樋野公宏氏から「高島平のいまとアーバンデザインセンター」として話題提供いただきました。ディスカッションでは、「50年前につくられた豊かな緑や都市基盤」、「50年の間に育まれてきた多くの方々の暮らしや活動」、「団地や住宅だけではない多様性」を高島平のヘリテージととらえ、「地域全体を回遊しやすくする移動交通」、「人や活動、能力や才能を活かしたローカルなサービス」、「豊かな空間を活かしていくための『シェア』の仕組み」をもっと発展させることが重要であるとの提言がなされました。そのうえで、「高島平に住みたい」と思う人を増やしていくという考え方を皆で共有して、まちづくりに取り組んでいく必要性が強調されました。会場には坂本健板橋区長も訪れ、これからのまちづくりへの期待が述べられました。

■開催報告書:コチラからダウンロード