UDCTak(アーバンデザインセンター高島平) : UDCTak は、高島平団地を含む板橋区高島平地域において、公共・民間・大学が連携して、地域の再生・活性化と未来に向けた新しいまちづくりを進めるために共同で設立した、都内初のアーバンデザインセンターです。

プロジェクト

買い物支援プロジェクト

■概要
高島平地域では高齢化に伴い日常の買い物が困難な買物弱者が増加しています。この問題の解決のための取り組みの一つとして、高島平地域では移動スーパー「とくし丸」が運行されています。
UDCTakでは、高島平地域で運行するこの移動スーパーの利用状況の調査を開始しています。調査から得られたGPSの軌跡とレジの売り上げデータを組み合わせて地域のどこで何が買われているかを分析するもので、他地区の移動スーパーとの比較も行っています。


とくし丸に搭載しているGPS機器

2018年11月には、地域にお住まいの方々の暮らしに係る状況や課題等を把握するために、アンケート調査「 高島平地域のライフスタル調査 」を実施いたしました。おかげさまで、950 世帯もの方々にご回答をいただくことができました。現在分析を進めているところですが、速報版(単純集計結果)ならびに、この速報結果に基づくプレゼンテーション資料(50周年記念シンポジウム(2019年3月))については、以下の関連資料よりご覧いただけます。

今後、アンケートの分析によって住民の方々の買い物行動の実態などと組み合わせた分析を行うことで、地域の買い物環境に関する課題を抽出し、その解決のための対策を検討する予定です。そして、住民の方々が日常の買い物を行いやすい便利なまちづくりを目指します。

協力:東京大学 住宅・都市解析研究室+中央大学 関口達也助教

■関連資料
2018年度地理情報システム学会学術研究発表大会 発表資料
高島平地域のライフスタイル調査(2018年11月)<速報結果>
50周年記念シンポジウム プレゼンテーション「高島平のいまとアーバンデザインセンター」

■経緯・実績
2016年11月11日(金)
区内のスーパーよしやが、高島平地域内で「とくし丸」運行開始

2016年3月29日(水)
とくし丸にGPSを搭載し、移動スーパーの利用実態調査の開始

2017年7月15日(土)
西板橋地域、大塚地域のとくし丸でも同様の利用実態調査を開始

2018年10月20日(土)
関口先生、樋野先生の研究が2018年度地理情報システム学会学術研究発表大会で「ポスターセッション賞」を受賞
ポスターの内容はコチラからご覧いただけます

2018年11月
「高島平地域のライフスタイル調査」実施

2020年
高島平地域のライフスタイル調査に基づく論文が都市計画学会論文集に掲載されました
食料品の買い物環境に対する多様な主観的評価が購買行動や食品摂取に及ぼす影響

2021年3月
とくし丸の論文が海外の学術誌”Sustainability”に掲載されました
How Mobile Grocery Sales Wagons Can Help Disadvantaged Shoppers in Residential Areas around Central Tokyo: Characteristics of Spatial Distribution of Usage Places and Purchased Items