第3回デザインスクール開催報告
「高島平の読み解きまちあるき」(東京大学 中島直人准教授)
今回のテーマは高島平ヘリテージ。
社会実験「高島平グリーンテラス」のプログラムの一環として、まちあるき形式のデザインスクールを実施しました。
高島平のまちを見直す新しい視点の獲得を目的として、高島平駅前から新河岸・荒川方面へ、高島平の「川の手」の歴史的文脈をたどるルートを15名の参加者で歩きました。
各スポットスポットでは、「高島平駅の駅舎デザインでは、周囲の直線を基調とした団地の建物との差別化を意識して、円を多用している」「高島平の市街地の特徴の一つが民地である自主管理歩道の集積であるが、公共空間としてうまくネットワークされていない」「この道の道路線と沿道の建物の壁面線のわずかなずれは、耕地時代の軸と区画整理の軸との差異を表している」「新河岸川を越えて、前谷津川の痕跡をたどっていくことで、高島平と荒川との繋がりが見えてくる」といった形成史、計画史からの読み解きが披露され、それを受けて、参加者による活発なヘリテージ談義が交わされました。